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千円札の肖像にもなっている野口英世は、自分の名前を
変えたいがために、同じ名前の子供を養子にした?
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偉人として尊敬されている彼も、若い頃は酒と女に溺れる生活を
していた時期があった。偉人いえどやはり人間なのだ。
そんな折、坪内逍遥の小説「当世書生気質」が出版された。
主人公の名前は、野々口精作。主人公が放蕩三昧で身を滅ぼしてし
まうという内容だった。
改名前の英世の名前は野口清作だった。小説を読んだ彼は、この
ままでは自分も小説の主人公のようになってしまうと思い、改名を
役場に申請する。しかし、小説の主人公の名前に似ているという理
由では許可が出なかった。
しかし、改名する方法が一つだけあった。それは、同じ村に同姓
同名の者がいる場合は改名できるということだ。
そこで野口は、清作という名前の子供を見つけ出し、野口家の養
子にする手続きを取ったのだ。
これで、同じ村に野口清作が二人になり、改名が許可された。
その後の活躍はいうまでもない......。
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≪今回の「本当かよ?」度≫
★★★★☆(星4.0)
この話、本当だけど、むちゃくちゃ自己中ですねー。
養子になった野口清作さんは、小説の主人公と名前が近くなって
しまったわけですから......。
彼の人生はどうでもよかったんですか?英世さん。
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